スリング・ブレイドスリング・ブレイド ★★★母親とその不倫の相手を殺害したために、施設に収容されていたカールは情緒障害をもっている。退院する日が来て25年ぶりに故郷へ戻ったカールだったが、父親にも見放されて行き場がない。そんな彼に声をかけたのは、母親と二人で暮らすフランク少年だった。 観ているうちから、悲しい方へつらい方へ展開していっているのではないかと思い、ハッピーエンドが好きな私は、何度席をたとうとしたことか・・・。 せっかく、人生をやり直せるかに見えたカールに、忍び寄ってくる黒い雲がどんどんひろがり観ているものまで不安にさせる。表情がないカールだけれど、その心の移り変わりやラストで見せる決心には胸を打たれるし苦しい。 子どもは、人は、環境で左右されるものだと、つくづく感じると共に子を持つ親としてしっかりしなければ・・・と思う作品でした。 1996年 アメリカ 主演・ビリー・ボブ・ソーントン |